ツォンガ、地元で涙の引退 元世界5位、晴れやかに―全仏テニス

東京, 5月25日, /AJMEDIA/

テニスの全仏オープンは24日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス1回戦で、今大会限りでの引退を表明している元世界ランキング5位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が第8シードのカスパー・ルード(ノルウェー)に逆転負けした。2008年全豪オープン準優勝の37歳は温かい拍手に包まれ、現役生活に幕を閉じた。
 第1セットを7―6で先取すると、右拳を振り下ろして叫んだ。センターコートの大観衆を沸かせたが、2セットを連続で落とし、第4セットはタイブレークに入る前に右肩の痛みを訴えて治療を受けた。
 体は限界だった。タイブレークで0―6になると、約1万5000人の観客はスタンディングオベーション。ツォンガはこみ上げる涙をぬぐい、最後のサーブを放った。「最高の雰囲気の中で、最後の試合を迎えることができた。これ以上、望むことはない」
 強打を武器に全仏では準決勝に2度進出。15年大会の準々決勝では、錦織圭(フリー)をフルセットの激戦で破った。近年は故障に悩まされ、最新の世界ランクは297位まで下がっていた。
 試合後にはコート上に家族や友人らが集まり、引退セレモニーが行われた。「最高のテニスができた。コートに全てを置いてきた。ありがとう、ローランギャロス」。晴れやかな表情を浮かべ、地元の伝統大会への感謝を述べた。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts