タリバン、米国人技師解放 部族指導者と「交換」―アフガニスタン

東京, 9月20日, /AJMEDIA/

アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は19日、拘束していた米国人技師マーク・フレリクスさんを解放した。フレリクスさんは2020年にアフガンで誘拐され、米国が解放を求めていた。
 バイデン米大統領は19日の声明でフレリクスさんの解放を確認。「解放交渉を成功裏に終わらせるためには、難しい決断が必要だった」と述べた。米政府高官は同日、記者団に対し、フレリクスさんの解放に際して米国内での拘束者を釈放した事実を認めた。
 タリバンのムッタキ外相は、米国で収監されていたタリバンに近い部族指導者バシル・ノルザイ氏と「囚人交換」を行ったと説明した。
 ノルザイ氏は、13年に死亡したタリバン創設者オマル師と非常に近い関係にあったとされる。米国で違法薬物の密売に関与したとして05年に逮捕。終身刑を言い渡され、服役していた。
 アフガンのメディアによると、19日に首都カブールの空港に到着したノルザイ氏は暫定政権関係者から盛大に迎えられた。今後暫定政権の要職に就く可能性もある。

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