シイタケに細かい振動与え続けると成長早める効果確認 岩手

東京, 5月23日, /AJMEDIA/

シイタケに細かい振動を与え続けると、成長がよくなるという研究結果を盛岡市にある「森林総合研究所 東北支所」の研究チームが発表しました。
岩手県でも盛んなシイタケ栽培への応用が期待されています。

発表によりますと、培養用の皿にシイタケの菌を入れ1秒間に1000回の振動を2秒与えて、その後13秒止める実験を11日間続けたところ、振動を与えなかった皿と比べて菌糸が36%多く広がったことが確認されたということです。

シイタケの栽培では、以前から菌を植えた原木をたたいて振動を与えると成長がよくなると言われていたほか、おがくずを固めてシイタケを育てる「菌床」に定期的に振動を与えると、害虫の被害が減ることがこれまでの研究でも分かっています。

いずれも理由は分かっていませんが、研究チームは今回、実験で成長を早める効果が確認されたことで、収穫までの期間を短縮する栽培技術を開発できる可能性があるとしています。

そのうえで今後は振動の間隔や振動を与える時間などを変え、成長にどのような違いが出るか確認したいとしています。

森林総合研究所 東北支所の害虫制御チームの高梨琢磨チーム長は「岩手県はシイタケの生産が全国でも多く、農家に効果的な栽培技術を提供できるよう研究を進めていきたい」としています。

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