サミットへ「法の支配貫徹」 グローバルサウスと連携強化―岸田首相内外会見

東京, 5月5日, /AJMEDIA/

【マプト時事】岸田文雄首相は4日午後(日本時間同)、訪問先のモザンビーク・マプトで内外記者会見を行った。19日開幕の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に触れ、「日本に求められているのはG7とグローバルサウスの橋渡しを行い、法の支配を貫徹することだ」と語った。
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 首相は、世界的な食料・エネルギー価格高騰について「G7のロシア制裁が原因だといった誤った印象を与え、世界を分断しようという動きがある」と指摘。G7、中国・ロシア双方と距離を置く新興・途上国のグローバルサウスとの連携強化へ「個々の国が直面する課題に耳を傾け、協力していく」と述べた。
 首相は今回のアフリカ4カ国歴訪について「法の支配に基づく国際秩序の維持・強化の重要性や、力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであっても認められないことを確認した」と意義を強調。スーダン情勢に関し、担当大使の派遣などで安定化へ積極的に貢献する考えを示した。
 年内の日中首脳の往来については、昨年11月の日中首脳会談で「緊密な意思疎通を行っていくことで一致した」としつつ、「現時点で何ら決まっていない」と述べるにとどめた。
 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行することに関しては、新たな変異株に迅速に対応すると説明。「備えを万全にしながら国民が安心して暮らせるよう全力を尽くす」と語った。

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