ウクライナ軍、北東部で攻撃継続 遺体多数発見でロシア非難の声

東京, 9月18日, /AJMEDIA/

ロシア軍に対する反転攻勢を加速させるウクライナ軍は17日も北東部で攻撃を継続したもようだ。英国防省は17日付の情勢分析で、ロシア側は東部ルガンスク州の境界に沿ってオスコル川とスバトボの間に防衛線を構築していると指摘。ロシア国内からの補給路に当たるこの一帯の堅持を「重視しているもようだ」との見方を示した。
 英国防省は、前線のロシア軍部隊の現状について、ウクライナ軍の新たな攻勢を前に士気を保っているかどうかは不透明だと分析した。
 ロシア軍は南部でも守勢に回っている。米国防総省のライダー報道官は16日の記者会見で、南部の戦況に関し「ウクライナ軍が慎重かつ計算された前進を続ける一方、ロシア側は現状を維持しようとしている」と語った。
 ロシア軍の撤退が相次ぐ中、プーチン大統領は16日、上海協力機構(SCO)首脳会議が開かれたウズベキスタン・サマルカンドで、インドのモディ首相と会談した際、「早期の停戦に努める」と発言した。ただ、直後の記者会見では「東部ドンバス地方の作戦は終わらない」とも述べており、停戦を真剣に検討しているかどうかは不透明だ。
 一方、北東部ハリコフ州イジュムで多数の遺体が埋められているのが発見された問題で、ロシア側の関与を指摘し、指弾する声が強まっている。フランスのマクロン大統領は16日、「イジュムで行われた残虐行為を最も強い言葉で非難する」とツイッターに投稿した。
 ブリンケン米国務長官も記者会見で「ウクライナの占領地からロシア軍が退くたびに、その痕跡を目撃している」と指摘。「残虐行為を犯したり、命じたりした者の責任を問うことが非常に重要だ」と強調した。

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