ウクライナで性暴力124件 報告は「氷山の一角」―国連

東京, 6月7日, /AJMEDIA/

国連安保理は6日、ロシアによる侵攻を受けるウクライナでの性暴力被害を議論する公開会合を開いた。国連代表は、これまでに124件の報告を受けたが「氷山の一角にすぎない」と指摘。米欧諸国から非難の声が上がったが、ロシアは「証拠はない」と否定した。
 国連のパッテン事務総長特別代表(紛争下の性暴力担当)によると、子供が被害に遭った49件を含む計124件の訴えが3日までに寄せられた。実際の被害はさらに多いとみられ、演説したウクライナのキスリツァ国連大使も「ロシアの占領軍が遺体を焼いて証拠を消し去っている」と指弾した。
 会合には欧州連合(EU)のミシェル大統領も出席。「これらの犯罪は罰されなければならない」と述べ、証拠保全への協力を強調した。
 これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は「ロシア兵による性犯罪という中傷は西側諸国のお気に入りの戦術だ」と反発。ミシェル氏の演説中に議場を去った。

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