イングランド、意地の3得点 女王追悼、W杯前最終戦―欧州サッカー

東京, 9月27日, /AJMEDIA/

 イングランドは絶対に負けられなかった。開幕まで2カ月を切ったW杯カタール大会前最後の試合。故エリザベス英女王に黙とうをささげ、選手は喪章を巻いて臨んだ。
 マグワイアのファウルでPKを献上して後半7分に先制を許し、同22分には2点差に。窮地に立たされ、眠れる獅子が目覚めた。同27分にショーの得点で反撃開始。3分後にサカの突破からマウントが鮮やかな同点ゴールをたたき込んだ。そして主将のケーンがPKを決めて逆転。熱気と興奮は最高潮に達した。
 地元開催となった1966年W杯決勝で、延長の末に西ドイツを4―2で破ったウェンブリー競技場。当時、女王から優勝トロフィーを授与された「聖地」で、宿敵から11分間で3得点。終盤に追い付かれて引き分けたが、意地は示した。
 ケーンは「ドイツとの対戦は大きな意味を持つ。チームのメンタリティーと闘志を見せられた。W杯に向けて前向きになれる」。56年ぶり2度目のW杯制覇へ、確かな一歩を踏み出した。

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