アーダーン氏、引き際の哲学示す 「全力出し切った時」―NZ

東京, 1月20日, /AJMEDIA/

「私は人間だし、政治家は人間だ。可能な限り長く全力を出し切れば、その時は来る」。辞意を表明したニュージーランドのアーダーン首相は19日の記者会見で、政治家の引き際についての哲学を披露し、「私にとっては、今がその時だ」と語った。
 選挙の敗北や不祥事などを理由に、辞任に追い込まれる政治家が多い中、アーダーン氏のように自分で選んだタイミングで、痛手を負わないうちに退くのはむしろまれなケースだ。自身の支持率低下や物価上昇の逆風などを考慮し、ぼろぼろになるまで務めて引きずり降ろされるより、早めにバトンをつないで10月の総選挙に臨んだ方が労働党にとって得策との打算が働いたとみられる。
 「きついから辞めるのではない。もしそう考えるのなら就任2カ月で辞めていただろう」とアーダーン氏。「国を導くことには責任が伴い、自分がその任にふさわしい時かどうかは分かっている。私の周りにはふさわしい人材がいる」と述べ、いささかの未練も示さなかった。

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