アルメニア、アゼルバイジャン両首脳 占領から解放された領土の問題、協議継続で合意

東京, 5月27日, /AJMEDIA/

旧ソ連のアルメニア、アゼルバイジャンの首脳は25日、長年係争してきたカラバフの帰属や関連する問題を協議した。協議はモスクワで開催され、プーチン露大統領も加わった。3首脳は、1週間後にロシアを交えた副首相による協議を再び開き、話し合いを続けることで一致した。

 プーチン氏は「難問は残されているが、状況は解決に向かっている」と発言。カラバフの帰属や、アゼルバイジャンが周辺の幹線道路を閉鎖した問題を巡り、解決に向けて前向きな姿勢を強調した。

 3カ国の首脳会談に先立ち、アルメニアのパシニャン首相とアゼルバイジャンのアリエフ大統領は、共に別の会議にも出席。同席したプーチン氏を前にして非難し合う場面も見られたが、カラバフの帰属問題などの解決に向けて取り組む姿勢も示した。

 アルメニアは30年近くアゼルバイジャン領にあるカラバフを実効支配してきたが、近年は劣勢に立たされている。特に自国とカラバフを結ぶ幹線道路の「ラチン回廊」で、アゼルバイジャンが4月に検問所を設けたことから、物質の運搬などに支障を来しているという。

 パシニャン氏はこの日の会議で、ラチン回廊の閉鎖の解消に向け、ロシアの関与を要求。同時にカラバフに住むアルメニア系住民の安全が保証されれば、同地をアゼルバイジャン領として認める考えに言及した。アリエフ氏も強硬姿勢を示しながら「平和裏に解決するチャンスはある」と発言した。【毎日新聞】

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