アイルランド当局、Metaに約380億円の制裁金–GDPR違反で

東京, 11月29日, /AJMEDIA/

 「Facebook」を運営するMetaは、欧州のプライバシー規則に違反したとして、アイルランドのデータ保護委員会(DPC)に巨額の制裁金を科された。

 DPCは現地時間11月28日、1年半に及ぶ調査を終え、Metaに対して2億6500万ユーロ(約380億円)の制裁金を科すとともに、複数の是正措置を求めると発表した。

 同委員会は、Facebookユーザーの個人情報が並んだデータセットがインターネット上に公開されていたのを発見したことを受けて、Metaに対する調査を開始していた。「Facebook Search」「Facebook Messenger Contact Importer」「Instagram Contact Importer」の各ツールを詳しく調査した結果、Metaは、設計とデフォルト設定によってデータを保護するという法的義務を果たしていなかったと、同委員会は判断した。

 2018年に欧州で施行された一般データ保護規則(GDPR)をMetaが順守していることを確認するのは、同委員会の役割である。シリコンバレーを拠点とする他の多くのハイテク企業と同様に、同社はアイルランドに欧州本社を構えているためだ。GDPRは、欧州のインターネットユーザーを保護するための、世界で最も厳しい水準を持つプライバシー保護法である。

 MetaがGDPRに違反したと判断されたのは、これが初めてではない。DPCは2021年9月に、同社が運営するメッセージングサービス「WhatsApp」で個人情報の使用方法をユーザーに適切に説明していなかったとして、同社に制裁金を科している。

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