かっぱ寿司社長を逮捕へ ライバル社の情報不正取得容疑―両罰規定で法人立件も・警視庁

東京, 9月30日, /AJMEDIA/

 ライバル企業の情報を不正に取得した疑いなどが強まったとして、警視庁生活経済課は29日、不正競争防止法違反容疑で、回転ずしチェーン「かっぱ寿司」の運営会社カッパ・クリエイト(横浜市)の田辺公己社長(46)と同社幹部、情報漏えいに協力した元部下の3人を近く逮捕する方針を固めた。
 法人としてのカッパ社も両罰規定を適用し、同容疑で書類送検する。
 捜査関係者によると、田辺社長はカッパ社に入社した2020年11月以降、元部下に働き掛けるなどして、かつて自身が役員をしていた同業大手「はま寿司」(東京都港区)の情報を複数回にわたり不正に取得し、使用した疑いが持たれている。
 情報には、はま寿司が公開していないデータなどが多数含まれていたとみられる。
 田辺社長は、傘下にはま寿司などを抱える外食大手ゼンショーホールディングス(港区)で20年超勤めた後、20年11月にカッパ社に転職。顧問や副社長を経て、21年2月に社長に就任した。
 はま寿司側は21年、内部監査で情報漏えいを把握し、その後、警視庁に刑事告訴した。同庁は複数回にわたりカッパ社などを家宅捜索するとともに、田辺社長から事情を聴いていた。
 カッパ社は同年7月、はま寿司の情報について、「(田辺社長が)個人的に送付を受けていた」と発表し、組織的な関与を否定。その上で、「ご迷惑とご心配を掛けたことを深くおわびする」とコメントを出した。

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