「H3」ロケット初号機 きょう午前10時37分打ち上げへ 鹿児島

東京, 2月17日, /AJMEDIA/

日本の大型ロケットとしておよそ30年ぶりに新たに開発された「H3」の初号機の打ち上げが、17日午前10時37分に鹿児島県の種子島宇宙センターで行われます。

約30年ぶりに新開発の国産大型ロケット
「H3」は、現在の主力ロケット「H2A」の後継機で、JAXA=宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が、2000億円余りかけて開発しています。

ロケットは、すでに発射地点に移され、打ち上げに向けた準備が進められています。

「H3」の全長は、最長でおよそ63メートル。

日本の大型ロケットとしてはおよそ30年ぶりの新規開発で、宇宙に運べる重量を「H2A」のおよそ1.3倍に増強し、打ち上げコストを現在の半分程度に抑える計画で9年前に開発に着手しました。

初号機の打ち上げは当初、2020年度の予定でしたが、新型のメインエンジンの開発に難航し、年度をまたぐ2度の延期を経て、打ち上げにこぎ着けました。

「H3」は、競争が激しさを増しているロケットの打ち上げビジネスで海外に対抗するねらいがあるほか、アメリカなどが人類の宇宙進出の足がかりとして月を探査する「アルテミス計画」にも活用される予定で、国産の新たな主力ロケットとして順調な滑り出しが見せられるか、打ち上げが注目されます。

初号機は、人工衛星を覆うカバーの「フェアリング」に短いタイプを使用しているため、全長はおよそ57メートルで、災害状況の把握などに活用が期待される地球観測衛星「だいち3号」が搭載されています。

「H3」初号機はこのあと、午前10時37分に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

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