「闇バイト」投稿、警告1.5倍 甘言添えた勧誘急増―困窮の若者標的か・警視庁

東京, 1月29日, /AJMEDIA/

 「闇バイト」と称し強盗の実行役を募るなどのツイッターの投稿に対し、警視庁が2022年に警告を出した件数は3480件で、前年比1.5倍超と急増したことが28日、分かった。同庁は高額報酬をうたって犯罪への加担を誘う投稿が増えているとみて警戒を強めている。
 同庁によると、闇バイトは強盗の実行役や特殊詐欺の詐取金を受け取る「受け子」の募集、口座の売買など犯罪の温床になっているとされる。
 同庁犯罪抑止対策本部は21年、闇バイトなどの犯罪行為に引き込む疑わしい投稿を発見次第、リプライ(返信)を通じて警告する取り組みを本格的に開始した。警告件数は21年に2246件だったが、22年は3480件へと急増。今年に入っても右肩上がりが続いている。
 闇バイトの募集では、「必ず成功」「月100万円以上」などの勧誘文句に加え、「パチンコ」や「借金」「家出」といった検索されやすい文言が添えられることも多い。同庁幹部は「甘い言葉で、金銭的余裕のない人や若者を巧みに狙っている」と指摘する。
 「闇バイト それでもやりますか」。同庁は警告に際してリプライでこう呼び掛け、「実行犯を募集する不適切な書き込みの恐れがあります」と注意喚起。「捨て駒は逮捕されるまで使われて刑務所へ」と訴えるとともに、ツイッター社への削除要請もしている。
 警告をしても再び、別の投稿がされたり、新しい別アカウントが現れたりするが、同庁幹部は「監視しているというメッセージになる。犯罪を入り口で止めるためにしつこくやり続ける」と話している。
 全国で相次ぐ強盗事件を巡っては、東京都稲城市での強盗致傷事件などで逮捕された多くの容疑者が、闇バイトの勧誘に応じて強盗グループに加わったという趣旨の供述をしている。

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