「敵役」から「クイーン」に 国民人気なお低迷―カミラ英王妃

東京, 5月5日, /AJMEDIA/

【ロンドン時事】英ロンドンのウェストミンスター寺院で6日執り行われる戴冠式に、チャールズ国王(74)と共に臨むカミラ王妃(75)。長い間「敵役」を演じてきた王妃は、国王と知り合ってから半世紀の紆余(うよ)曲折を経て、正式に「クイーン」の称号で呼ばれることになる。
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 「私の曽祖母は、あなたの高祖父の愛人だった。私たちには何か共通点があるような気がする」。1970年代にポロの試合会場で初めて出会った際、若き日の王妃が国王に語ったとされる言葉は、その後の2人の関係を暗示しているようだった。
 国民から絶大な人気があったダイアナ皇太子妃が95年、インタビューで「私の結婚生活には3人がいた」と発言し、チャールズ皇太子(当時)との関係破綻の「主犯」になったことで、「カミラ夫人=愛人」との役回りが定着。ダイアナ妃が不慮の死を遂げたこともあり、2005年4月に皇太子と結婚式を挙げた際も、国民の反応は冷ややかだった。
 そんな世論も意識してか、昨年9月にエリザベス女王が死去し、チャールズ皇太子が国王に即位しても、カミラ夫人は本来の「クイーン(王妃)」ではなく、一歩引いた「クイーン・コンソート(国王の配偶者)」の称号を名乗ってきた。だが、戴冠式の招待状で初めて「クイーン」が公式に使用された。
 王室の一員となって以来、数多くの慈善活動に熱心に携わる一方で、国民からの人気は依然として低迷している。調査会社ユーガブが公表した最新の調査結果によると、王妃が好きと答えた人は38%と、王室関係者の中で9位にとどまった。負のイメージから逃れられないまま、クイーンとして国王を支え、国民に奉仕することになる。

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