「勇気持って最善尽くす」 尹大統領、日韓関係改善に決意表明―慶応大で講演

東京, 3月18日, /AJMEDIA/

韓国の尹錫悦大統領は17日、東京都港区の慶応大で学生を前に講演し、「韓国の責任ある政治家として、両国の若者世代の素晴らしい未来のため、勇気を持って最善を尽くす」と表明した。尹氏は「皆さんのような未来の世代がまさに韓日両国の未来だ。皆さんが韓国の若者と積極的に意思疎通していくことを期待する」と訴えた。
16日の岸田文雄首相との首脳会談では、シャトル外交の再開などで合意したが、韓国内では元徴用工問題の解決策を巡り反発が出ている。尹氏は批判に屈せず、日本との関係改善を貫徹するという決意を示した形だ。
 尹氏は日韓が1965年の国交正常化以来、「経済、外交、安全保障、政治、文化で活発に協力してきた」と指摘。「第2次世界大戦後、日本は経済的繁栄を成し遂げただけでなく、開発途上国に対する世界最大の援助国の一つとして、国際社会に寄与してきた」と日本の歩みを高く評価した。
 その上で「普遍的価値を共有する両国が関係改善と発展のために共に努力することこそが、共通の利益、世界の平和と繁栄に非常に重要だ」と強調した。尹氏はまた、「皆さんも私も、良い友人をつくり、より良い未来をつくるため、もう少し勇気を出そう」と、日韓の関係強化を呼び掛けた。
 講演に先立ち、尹氏は経団連と韓国の全国経済人連合会(全経連)が主催した「日韓ビジネスラウンドテーブル」に出席し、「半導体、バッテリー、電気自動車など未来の先端・新産業分野で協力の余地がとても大きい」と指摘。「未来世代の交流が増え、相互の理解と協力が拡大すれば両国関係がより強固になる」と述べ、経団連と全経連が16日に創設を発表した「未来パートナーシップ基金」を歓迎した。

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