「トランプ派」候補に明暗 中間選挙予備選、底堅さも―米

東京, 6月5日, /AJMEDIA/

11月の米中間選挙に向けた各党の予備選が本格化する中、共和党ではトランプ前大統領が支持する「トランプ派」の候補に明暗が分かれている。民主党と共和党の勢力が伯仲する重要州の連邦上院議員選の候補選びでは激戦を制し「トランプ人気」の底堅さを示したが、注目された南部ジョージア州知事選をめぐっては現職に大敗した。
 米メディアは3日、東部ペンシルベニア州の共和党上院候補を選ぶ予備選で、トランプ派の医師オズ候補が勝利したと伝えた。5月17日に行われた同予備選は大接戦となり、票の再集計が続いていたが、実業家のマコーミック候補が敗北宣言した。オズ氏は4月にトランプ氏の支持を得てから急速に勢いを増していた。
 同州は民主、共和両党で支持が拮抗(きっこう)する「スイング・ステート」として知られ、11月の本選で最も注目される州の一つ。同じくスイング・ステートとされる中西部オハイオ州の上院予備選でも5月3日、トランプ氏が直前に支持表明した作家バンス候補が勝ち進んだ。
 一方、同24日の南部ジョージア州知事候補を選ぶ予備選では、トランプ派の元上院議員パーデュー候補が現職知事のケンプ候補に50ポイント超の差をつけられ惨敗した。トランプ氏は2020年の大統領選結果を覆すようケンプ氏に圧力をかけたものの、拒否されて関係が悪化。対抗馬を擁立して報復を図ったが、失敗に終わった。
 ワシントン・ポスト紙によると、6月2日現在でトランプ氏が支持した非現職候補の勝率は約68%となっている。

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