「ウクライナを忘れない」 児童らが平和願い壁画―東京・目黒

東京, 5月15日, /AJMEDIA/

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、世界平和を祈念する壁画の制作が14日、東京都内で始まった。「ウクライナを忘れない」。平和や共存への思いを込めて世界中で壁画を描き続ける画家ミヤザキケンスケさん(44)と、参加した児童ら約30人が白い壁に色とりどりの花の絵を描いた。
 壁画が描かれたのは目黒区にある児童館の外壁。多くのウクライナ避難民を受け入れる隣国ポーランドの政府機関と同区が協力し、ロシア侵攻前のウクライナで壁画を手がけた経験があるミヤザキさんに制作を依頼した。
 14日に開かれた式典では、昨年に同区に避難したウクライナ人の男性バイオリニストによる演奏も披露された。その後、ミヤザキさんと児童らは縦4メートル、横12メートルの白い壁などに下描きされた花の絵に、水色や黄色、オレンジの色を黙々とつけていった。ミヤザキさんによると、壁画は今月末に完成予定という。
 ミヤザキさんは2017年、ウクライナ東部マリウポリの学校の壁に、同国の民話「てぶくろ」をモチーフにした巨大な絵を現地の人々と共に描いた。しかし、現在はほとんどが破壊されたといい、「無力感はあるが、壁画を作り続けることが自分の闘い方だ」と訴えた。

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