「インド太平洋」で連携強化 最大港整備を支援―日ケニア首脳

東京, 5月4日, /AJMEDIA/

【ナイロビ時事】アフリカを歴訪中の岸田文雄首相は3日午前(日本時間同日午後)、3カ国目となるケニアの首都ナイロビでルト大統領と会談した。中国の覇権主義的な動きを念頭に置いた「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想実現に向け、連携の強化を確認。東アフリカ最大のモンバサ港整備などに関し、日本が着実に支援することを申し合わせた。
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 日本政府はケニアをFOIPの「同志国」と位置付ける。首相は会談で、2030年までにインド太平洋地域のインフラ支援に官民で750億ドル(約10兆円)以上を拠出することを柱に3月に公表したFOIP新行動計画を説明した。
 両首脳はロシアのウクライナ侵攻について協議し、ロシアを非難する立場で一致した。この後の共同記者発表で、首相は「力による一方的な現状変更であり、明白な国際法違反だ」と指摘。大統領は「国際社会に呼び掛ける。連携し、戦争を停止させなくてはならない」と訴えた。
 会談では戦闘が続くスーダン情勢についても意見交換。首相はケニアがジブチや南スーダンと共に調停に意欲を示していることを支持する考えを伝えた。

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