東京, 11月22日, /AJMEDIA/
日本が持ち味の粘り強い攻撃で試合をひっくり返した。3―5で迎えた六回。坂倉のソロ本塁打で1点差と迫った後、2死走者なし。ここから打線が奮起し、6番牧の劇的な決勝満塁アーチが飛び出した。
小園が四球を選んで出塁すると、辰己は三遊間を破る単打でつなぐ。森下、栗原が四球を選び、押し出しで同点に追い付いた。なお満塁の好機で、打席には6番の牧。2球目の甘く入った変化球を捉えると、左翼へ大きな飛球が上がる。「2死からみんながつないでくれた結果。最高の形になってよかった」。観客の歓声に後押しされるように打球は伸び、スタンドの中段に飛び込んだ。
日本一になったDeNAの中心選手で、今季のレギュラーシーズンでの本塁打数は今回の日本代表で最も多い23本を誇る。井端監督は、4番にふさわしい打者と認めながら、「よりチャンスで多く回る」との理由で6番に据えている。
牧は「役割が変わることはないと言われている。上位打線がチャンスをつくって、いいところで回ってくるので、そこでかえすのが役割」と語っていた。中盤にリードを許した苦しい試合で、指揮官が思い描いたような展開となり、最高の結果で期待に応えてみせた。