東京, 11月28日, /AJMEDIA/
オーストラリア上院は28日、16歳未満のSNS利用を禁止する法案を採決し、与野党の賛成多数で可決した。下院を前日に通過済みで、所定の手続きを経て近く成立し、1年後に施行される。豪政府は「世界に先駆けた最も厳しい内容」としており、子供のSNS利用規制を巡る他国の議論にも影響を与えそうだ。
SNSを介したいじめや性被害の多発を踏まえ、アルバニージー政権は「SNSが未熟な若者に害悪を与えている」として21日に法案を提出。SNS運営企業に対し、16歳未満の子供が接続できないようにすることを義務付け、違反した企業に最高で4950万豪ドル(約50億円)の罰金を科すことを定めた。
主な禁止対象はX(旧ツイッター)、フェイスブック、インスタグラム、TikTok(ティックトック)など。教育目的で使用されるユーチューブなど一部媒体は除外された。対象企業は施行までに年齢認証の手段を確立する必要がある。16歳未満の接続をどう阻止するかや、年齢確認時のプライバシー保護など技術的な課題は多く、実効性を疑問視する声も出ている。