鳥取砂丘で月面探査車の技術力を競う初めての全国大会

東京, 3月22日, /AJMEDIA/

鳥取市の鳥取砂丘に設けられた、宇宙分野の実証実験を行う施設で大学生などが開発した月面探査車の技術力を競う初めての全国大会が開かれました。

鳥取砂丘は、起伏のある砂地が月面の環境と似ているとして、鳥取県が2023年に宇宙分野の実証実験を行う施設を整備しました。

この施設で、大学生などが開発した月面探査車の技術力を競う初めての全国大会が開かれ、2つの部門に、全国から8つのチームが参加しました。

大会は3つのミッションで競技が行われ、このうち、探査車に取り付けられたアームを遠隔で操作してものを運ぶミッションでは、およそ2キロのレンガを持ち上げて、2メートルほど先にある目標地点まで45分の間にどれだけ多く運べるかを競っていました。

また、高さおよそ20メートルの山を登り、操作の正確性などを競うミッションでは、機体が横転して動けなくなるチームもありましたが、修理をしたうえで再び挑戦を続けていました。

東北大学など6つの大学で作るチームの阿依ダニシさんは「操作の難しさを体験することができ、機体を動かすうえで何が必要かを学ぶことができた。世界大会を目指しているので、いい経験になった」と話していました。

また、大会を主催した鳥取県産業未来創造課の井田広之課長補佐は「全国から集まった学生が競技に集中して取り組む姿が印象的だった。月面探査を目指す若者が多く集まる場になればと思う」と話していました。

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