東京, 11月14日, /AJMEDIA/
九州と本州を結ぶ関門橋が開通してから14日で50年です。
物流の大動脈として地域の経済発展を支え、交通量は半世紀で3倍以上に増えました。橋では老朽化対策として補修工事が進められる一方、新たな2本目の橋の建設を目指す動きも出ています。
北九州市と山口県下関市を結ぶ全長1068メートルの関門橋は、1973年11月14日に開通し当時、「東洋一のつり橋」とも呼ばれました。
西日本高速道路によりますと1日あたりの交通量は、橋が開通した当時の9800台から昨年度はおよそ3万5000台と3倍以上に増え、先に開通していた国道の「関門トンネル」に続き、高速道路としての関門橋の開通で陸上輸送は大きく拡大しました。
関門橋では2011年から橋を支えるメインケーブルの塗り替えなど大規模な補修工事を進めているほか、観光資源としての魅力を高めようと開通50年にあわせてライトアップをリニューアルしました。
関門橋を管理する西日本高速道路の加治英希九州支社長は「次の50年、さらにその先も長期にわたり橋の維持管理をしながら重要なインフラを支えるのが使命だ」と話しています。
一方、関門橋や関門トンネルの老朽化が進むなか、地元の自治体や経済団体などは、関門海峡の2本目の橋となる「下関北九州道路」の整備を求めています。