東京, 11月16日, /AJMEDIA/
ことし5月、長野県中野市で女性2人と警察官2人の4人を殺害したとして逮捕された32歳の容疑者について、検察が鑑定留置を行って精神鑑定を進めるなどした結果、責任能力を問えると判断し、16日、殺人の罪で起訴する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かりました。
長野県中野市江部の青木政憲容疑者(32)はことし5月、近所の女性2人をナイフで殺害し、通報を受けて駆けつけた中野警察署の警察官2人も猟銃などを使って殺害したとして、殺人の疑いで逮捕されました。
長野地方検察庁は容疑者の責任能力を調べるため、ことし8月からおよそ3か月にわたって鑑定留置を行い、専門家による精神鑑定を進めてきました。
その結果などから、検察は責任能力を問えると判断したということで、16日、殺人の罪で起訴する方針を固めたことが捜査関係者への取材でわかりました。
捜査関係者によりますと、容疑者は逮捕直後の警察の調べに対し、4人を殺害したことをおおむね認め、被害者の女性について「“ひとりぼっち”とばかにされたと思った」などと供述していたということですが、その後、殺意についてや動機などについては供述が変わったということです。