東京, 11月12日, /AJMEDIA/
次世代のコンピューターとして期待されている量子コンピューターについて、最新の研究成果を紹介する国際会議が12日、浜松市で開かれ、研究開発を加速させるため、第一線の研究者どうしの連携が重要だとする認識が共有されました。
浜松市で開かれた国際会議には、アメリカやスイスなどから量子コンピューターの第一線の研究者が来日しました。
このうち、アメリカのIT企業、グーグルのチームをかつて率いたジョン・マルティニス氏は、5年前、量子コンピューターが従来のスーパーコンピューターよりも高速で計算できることを初めて実証し、世界の注目を集めました。
現在は自身のベンチャー企業で量子コンピューターの頭脳にあたる「量子ビット」の改良に取り組んでいて、「最先端の半導体の製造技術を応用することが必要だ。われわれの取り組みに日本からも参加してもらいたい」などと話しました。
このほかにも各国の研究者が最新の研究成果を発表して議論が行われ、研究開発を加速させるため、第一線の研究者どうしの連携が重要だとする認識が共有されました。
量子コンピューター研究の国内の第一人者の1人で、会議の座長を務めた分子科学研究所の大森賢治教授は、「量子コンピューター開発の確固たる土台を築くためには各国の協力が重要だ。日々進歩があるので、こうして会って話せることは財産であり、続けていくことが大事だ」と話していました。