東京, 02月25日 /AJMEDIA/
ロシアによる軍事侵攻が始まって2年となった24日、ウクライナのゼレンスキー大統領は首都キーウ近郊で演説し、改めて徹底抗戦の姿勢を示すとともに、国際社会が結束してロシアへの圧力を強めるよう訴えました。
ゼレンスキー大統領は24日、ウクライナを訪れたイタリアのメローニ首相やEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長などとともに、首都キーウ近郊で国民向けに演説を行いました。
このなかで「ウクライナは、独立を守り抜いてきた。世界も過ちを犯すことなくウクライナを支援してきた。私たちの友人、パートナー、世界に感謝したい」と述べました。
その上で「プーチンはあらゆる点において敗北しなければならない。それこそが平和を達成する唯一の手段だ」と述べ、改めて徹底抗戦を続ける姿勢を示し、国際社会が結束してロシアに圧力を強めるよう訴えました。
一方ロシア国防省は24日、ショイグ国防相がウクライナの前線の部隊を視察し部隊が必要とする物資を迅速に供給するよう指示したと、発表しました。
この際、無人機を運用する専門の部隊の設置が報告され、ショイグ国防相は「人工知能で操縦する無人機の配備に着手した。重要な兵器になるだろう」と述べ、これまで以上に無人機を活用した作戦を展開すると強調しました。
戦況を分析しているイギリス国防省は24日、この2年間のロシア側の損失について、およそ35万人が死傷した可能性があり、戦車2700両以上、歩兵戦闘車など5000両を失ったことが確認されたと、発表しました。
一方で予備役の動員や備蓄兵器の改修などで戦力が補充され「前線で攻勢を維持しウクライナ軍に対して消耗戦を行うことも可能になっている」として、ロシア軍が長期の戦闘にも耐えうる態勢を整えていると指摘しています。