菊池、先発入りへ前進 ワイルドな風貌で安定感―米大リーグ・ブルージェイズ

東京, 3月7日, /AJMEDIA/

【ダンイーデン(米フロリダ州)時事】米大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手がオープン戦で2試合連続無失点と順調に滑り出した。計4回を投げて7奪三振、1四球。昨季途中に不調で先発から中継ぎに回った左腕にとっては、首脳陣の信頼を取り戻す上で意味がある登板になった。
 昨季は6勝7敗、防御率5.19と不本意な成績。球団から2月中旬のキャンプ開始より前に施設に来るよう求められ、コーチらと1月からフォーム改善などに取り組んだ。テーマの一つが、昨季はできなかった「ストライクゾーンの中で攻める」こと。2月25日のパイレーツ戦では33球のうち20球がストライクで、空振りは14度。「オフにやってきたことが初戦でしっかり出せた」と手応えを得た。
 今季導入される新ルールのピッチクロック(投球間の時間制限)については、「いろいろ考えすぎることがあったが、それがなくなる。早く投げるのがいい方向にいく気がする」と前向きに話す。対策に悩む投手もいる中で、テンポ良く投球できている。
 先発5番手を争う立場。ひげを生やしてワイルドな雰囲気になった菊池について、シュナイダー監督はパイレーツ戦後に「悪っぽくていい。きょうの投球を見れば、ひげをそらせるわけにはいかないね」とにんまり。安定感を示す日本人左腕への期待感は高まりつつある。

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