東京, 5月13日 /AJMEDIA/
主力の塩見がけがで戦列を離れた最下位のヤクルト。さらに重苦しくなった雰囲気を、外国人選手が振り払った。先取点を許した直後の六回。先頭のサンタナが、苦しめられていた高橋礼の低めの変化球を豪快にすくい上げ、同点ソロを左翼席へ運んだ。
「完璧」と振り返った一発で流れを引き戻すと、続く七回にも殊勲の一打。4番村上が歩かされて2死一、三塁となった場面で「欲張らないことを心掛けた」。今度は確実に右前へとはじき返す決勝打を放った。
高津監督はチームの外国人選手について、「みんな明るい。もちろん負けると悔しがるが、次頑張ろうよという雰囲気にしてくれる」と語っていた。なかなか調子の上がらなかった先発サイスニードも、6回1失点と試合をつくった。
塩見は左膝の大けがで長期離脱の見通し。「代わりはいないが、残された選手で前を向いて全力を尽くすことが大事」とサンタナ。巻き返すチャンスは十分に残っている。