芥川賞に安堂さん 鈴木結生さん 直木賞に伊与原さん

東京, 1月15日, /AJMEDIA/

第172回芥川賞と直木賞の選考会が15日に東京で開かれ、芥川賞に安堂ホセさんの「DTOPIA」と鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」の2作が、また直木賞には、伊与原新さんの「藍を継ぐ海」が選ばれました。

2022年に『ジャクソンひとり』で文藝賞を受賞して小説家デビュー。

今回、3回目の候補で受賞が決まりました。

受賞作の『DTOPIA』はフランス領ポリネシアのリゾート地で、世界各地から集められた10人の男性がミスユニバースの白人女性を射止めようと競い合う、世界配信の「恋愛リアリティー番組」が舞台です。

物語は、10人の男性のうちの1人、「キース」と呼ばれる日本人の男性を、幼なじみで、自分の性を男女のどちらにも位置づけない「ノンバイナリー」の「モモ」の視点で描いています。

モモは、父親が日本人、母親がポリネシア出身というルーツをもっていて番組で繰り広げられる出来事や、キースとの回想シーンを通じて、人種やジェンダー、それに戦争、虐殺といったテーマについて鋭く問う作品となっています。

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