東京, 1月6日, /AJMEDIA/
掃除機メーカーRoborockが米国時間1月5日に発表した「Roborock Saros Z70」は、ロボットアームを搭載する初の量産ロボット掃除機だ。次世代の掃除機は、床の掃除だけでなく、部屋に散らばったゴミを拾い集めてくれるかもしれない。
今週のCESでの発表に先駆け、筆者は12月にニューヨークで開催されたSaros Z70の先行公開に招待された。ロボットアームが壇上の靴下を摘まんできれいに積み重ねる様子に、参加していた10人ほどの家電専門の記者が驚嘆した。ただし、デモは予定通りに進んだわけではない(後述)。
RoborockのSaros Z70は、ロボットが障害物に遭遇すると出てくる5軸ロボットアーム「OmniGrip」を搭載している。10.5オンス(約300g)以下の物を持ち上げ、1カ所にまとめて置いたり、指定のバスケットに入れたりして、障害物のない状態で掃除を続けられる。
マンハッタン中心部の会員制クラブ、Soho Houseでのお披露目で、Saros Z70のプロトタイプは最初、格納された部分から出てこなかった。販売されるバージョンでは、この機械的な不具合は修正済みだという。
何度か試みた後、アームは格納部分から出てきた。本体が靴下に近づくと、アームがねじれるように伸びて下降し、それをつかんだ。まるでゲームセンターにあるクレーンゲームだ。