東京, 11月28日, /AJMEDIA/
“経営の神様”と呼ばれたパナソニックホールディングスの創業者、松下幸之助を再現したAI=人工知能が開発されました。
このAIは、パナソニックとPHP研究所などが“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助の理念を次の世代に伝えようと、共同で開発しました。
生前の音声や、著作物、講演での発言など、大量のデータをAIに学習させることで、幸之助の考え方や話し方を再現したとしています。
AIは、質問を受けると学習したデータをもとに回答を作成して、70代の頃の声で答え、画面に映る幸之助の表情が変わったり口元が動いたりします。
例えば、「AIの導入で人手はいらなくなるのか」と尋ねると、「AIの導入が進むことで人手がいらなくなるというのは一面の真実ではありますが、それがすべてではないんですわ。むしろ、新たな価値を創造することができると信じております」などと答えていました。
このAI、グループ内の研修などで活用されるということです。
パナソニックなどは「松下幸之助の薫陶を受けた人物が年々少なくなる中、『幸之助なら、どのような経営判断を行うか』など、より深い経営面での示唆を提供することのできるAIを目指していきたい」としています。
松下幸之助の孫「実写かなと思うほど」
松下幸之助の孫で、パナソニックホールディングスの元副会長、松下正幸特別顧問は、AIについて「実写かなと思うほどで、懐かしく思い出しました。本人が見たらびっくりしそうですが、このAIを種に、ビジネスが出来るのではないかと、発想したかもしれないです。幸之助の理念の継承に、役立つように使ってもらいたい」と話していました。