東京, 10月27日, /AJMEDIA/
アメリカのことし7月から9月までのGDP=国内総生産の伸び率は年率に換算してプラス4.9%となり、5期連続のプラス成長となりました。高い金利水準のもとでもアメリカ経済の堅調さが示されました。
アメリカ商務省は26日、ことし7月から先月までのGDPの速報値を発表しました。
前の3か月と比べた実質の伸び率は、年率に換算してプラス4.9%でした。
プラス成長は5期連続で伸び率は前の3か月のプラス2.1%から大きく拡大しました。
プラス4.5%程度を見込んでいた市場予想も上回りました。
内訳をみると▽GDPのおよそ7割を占める個人消費はプラス4.0%で前の3か月の0.8%から伸びが加速したほか、▽半導体などをめぐる巨額の財政支出や国防費の増加を背景に政府支出が4.6%増加しました。
また住宅投資はFRB=連邦準備制度理事会の利上げの影響などでこれまでマイナスが2年続いていましたが3.9%の増加とプラスに転じました。
高い金利水準のもとでもアメリカ経済の堅調さが続いていることが示された形です。
FRBは来週、金融政策を決める会合を開きます。
会合後の記者会見でパウエル議長が物価や雇用のデータなどを踏まえて今後の利上げについてどのような発言をするかが焦点となりそうです。