米国務長官、追加支援表明へ ウクライナ・キーウ3度目訪問―戦死者墓地で弔意

東京, 9月7日, /AJMEDIA/

【ミュンヘン時事】ブリンケン米国務長官は6日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。CNNテレビが伝えた。AFP通信によると、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対して、10億ドル(約1470億円)を超える追加支援を打ち出す。インドで9、10の両日開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を前に、改めて米国の揺るぎない連帯を示す。
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 ブリンケン氏は、ウクライナのシュミハリ首相、クレバ外相とも面会。クレバ氏との会談に先立ち「反転攻勢に成功するだけでなく、将来二度とこうした侵略が起きないよう、必要とされるものを確保したい」と述べ、長期的支援を約束した。
 ブリンケン氏は、キーウ市内の戦死者墓地で弔意を示すことから訪問日程を開始した。同行したクレバ氏は「自由のために命をささげた全ての戦士に対する敬意の表れだ」と歓迎した。
 ゼレンスキー氏は4~5日、南部と東部の前線を訪問したばかり。南部ザポロジエ州では、これまで苦戦してきたロシアの防衛線を突破する兆候も出ており、ブリンケン氏に最新の戦況を説明したとみられる。同氏のキーウ訪問は昨年2月のロシアの侵攻開始以降、3度目。
 一方、ウクライナ東部では、前線に近いコンスタンチノフカで6日、ロシア軍の攻撃により少なくとも16人の死者が出た。キーウでも5日夜から6日朝にかけてミサイル攻撃があったが、地元メディアによると、防空システムなどで撃墜され、具体的被害は報告されていないという。
 6日には、米国製戦闘機F16のウクライナ提供を決めたデンマークのフレデリクセン首相もウクライナ国会で演説した。ブリンケン氏はフレデリクセン氏と会談し、ウクライナ支援における指導力に謝意を示した。
 バイデン米政権はオランダとデンマークによるF16のウクライナ供与を承認したほか、操縦士訓練を今秋中に始めることを決定。米メディアによると、主力戦車「エイブラムス」も今月中に引き渡す方向で調整している。

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