東京, 9月10日 /AJMEDIA/
米インド太平洋軍のパパロ司令官と中国軍南部戦区の呉亜男司令官は10日、オンライン会談を行った。米側の発表によると、パパロ氏は、中国がフィリピンと領有権を巡って争う南シナ海などで続けている「危険で強圧的、激化の恐れがある戦術」をやめるようくぎを刺した。中国側は周辺海域における領有権を改めて主張したとみられ、原則論の応酬となったもようだ。
一方でパパロ氏は軍同士の対話の重要性を強調。ハイレベルの意思疎通が「誤解や誤算のリスクを軽減させる」と指摘し、今後も協議を継続させるよう求めた。中国国防省は「(両氏が)共通の関心事について深い意見交換を行った」と発表するにとどめ、具体的な会談内容を明らかにしていない。