東京, 01月28 /AJMEDIA/
アメリカ・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官と中国の王毅外相が1月行われた台湾総統選挙後、初めてとなる会談をタイで行いました。
バイデン政権の高官は意思疎通を維持するため、ことし春にも両首脳による電話会談が行われるという見通しを示しました。
アメリカ・ホワイトハウスは、安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官と中国の王毅外相がタイの首都バンコクで26日と27日、会談したと発表しました。
バイデン政権の高官は記者団に対し、会談はあわせて12時間以上にわたって行われ「双方は戦略的な意思疎通を維持することを確認した」としたうえで、ことし春にもバイデン大統領と習近平国家主席による電話会談が行われるという見通しを示しました。
また、AIによるリスクへの対応などを協議するため、政府間で春に対話を行うことも確認したとしています。
両者による会談は、1月13日に行われた台湾総統選挙後、初めてで、台湾情勢についても話し合われ、サリバン補佐官は「台湾は中国の一部だ」という中国の立場を認識する従来からのアメリカの政策に変更はないことや、台湾海峡を巡って平和的な解決を望む立場を改めて強調したとしています。
一方、中国外務省によりますと、王外相は「中米関係の最大の課題は『台湾独立』だ」と述べ、アメリカが中国の平和的な統一を支持するよう求めました。
米高官「中東情勢でも中国が建設的な役割を」
アメリカのサリバン大統領補佐官と中国の王毅外相との会談では、中東情勢についても話し合われました。
バイデン政権の高官によりますと、サリバン補佐官はイエメンの反政府勢力フーシ派が紅海で船舶への攻撃を繰り返していることを巡り、イランがフーシ派への支援をやめるよう中国に対して働きかけることを求めたとしています。
この高官は「中国が建設的な役割を果たすことを望む」と述べたうえで、今後、状況を注視していきたいとしています。