東京, 9月28日, /AJMEDIA/
ブリンケン米国務長官と中国の王毅共産党政治局員兼外相は27日、国連総会が開かれている米ニューヨークで会談した。両氏は意思疎通の継続を確認する一方、台湾や南シナ海などを巡って従来の主張を繰り返した。首脳会談の実現に向けた調整も行ったもようだ。
両氏の会談は7月以来。中国軍が今月25日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を太平洋に発射してからは初となる。
ブリンケン氏は会談後に記者会見し、「台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を強調した」と説明。中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海情勢については「中国の危険で不安定な行動に懸念を表明した」と述べた。ウクライナに侵攻するロシアに対する中国の軍民両用品の輸出も批判した。
両氏は軍当局の意思疎通確保や合成麻薬の規制などでの協力に関しても話し合った。
中国外務省によると、王氏は米国による台湾への武器供与や南シナ海問題への関与に強く反発。電気自動車(EV)などでの中国製品排除の動きを念頭に「米国による経済、貿易面での抑圧に断固反対する」と述べた。
ウクライナ情勢を巡っては、和平交渉への努力を続ける中国を米国が「中傷」しているなどと主張。ロシア軍を支援した疑いのある中国企業に対して米国が科した制裁を解除するよう求めた。