東京, 1月11日, /AJMEDIA/
神奈川県鎌倉市の海岸で、地域の安全と豊漁を願う伝統的な神事「潮神楽(しおかぐら)」が行われました。
「潮神楽」は、鎌倉市にある五所神社が地域の安全と豊漁を願って毎年1月11日に材木座海岸で行っている伝統的な神事です。
11日は晴れ渡る青空のもと砂浜にござが敷かれ、地元の漁業関係者など多くの人が集まる中、はじめに3人の神職が笛や太鼓の音に合わせて、順に神楽を舞いました。
そして、神職たちが窯に沸かした湯に細い竹の先に和紙を付けた「御幣」を入れてかき混ぜたり、ささの葉を湯に浸して集まった人たちに振りかけたりしました。
最後に、てんぐの赤い面と山の神の黒い面をつけた神職たちがみかんを投げて配り、地域の安全と豊漁を祈願しました。
参列した漁業者の男性は、「最近は漁に出てもとれる数が少ないので、ことしの大漁と海の安全を祈願するばかりです」と話していました。
五所神社の上原邦明 宮(みや)委員長は、「地域にたくさんの人が集い、1年間、無事にすべての人が幸せに過ごせる年になってほしいです」と話していました。