東京, 3月10日, /AJMEDIA/
中部国際空港(愛知県常滑市)沖の埋め立て工事入札を巡る贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された前国土交通省中部地方整備局名古屋港湾事務所長の藤田亨容疑者(61)が、石材調達業務を落札した採石会社「丸昇石材」(三重県尾鷲市)について、納入検査を十分しないまま不正に合格させた疑いのあることが9日、愛知県警への取材で分かった。県警は同社の元会長小倉章弘容疑者(65)=贈賄容疑で逮捕=への便宜供与に当たるとみて経緯を調べている。
県警は同日、両容疑者を名古屋地検に送検した。
県警捜査2課などによると、不正が疑われているのは、同整備局が2021年2月16日に一般競争入札を行った石材計100万立方メートルを調達する2件の業務。丸昇石材のみが応札し、計69億円で落札した。