東京, 01月29 /AJMEDIA/
降り積もった白い雪を大きな紙に見立てて書道家が書をしたためる「雪上揮ごう」が山形県米沢市で行われました。
「雪上揮ごう」を行ったのは、静岡県の書道家、福田房仙さんです。
会場となった米沢市内の庭園には雪を固めた縦10メートル、横15メートルほどのスペースが作られ、福田さんは重さが40キロもある大きな筆を両腕でかかえて揮ごうに挑みました。
そして、勢いよく筆を動かしながら純白の雪の上に「進」という文字を書き上げました。
また、甚大な被害が出て、復旧・復興が進められている能登半島地震の被災者への思いを込めて「あきらめない」などの文字もしたため、最後に、会場を訪れた子どもと一緒に「力」を書き加えて「いきる力」という文字を完成させました。
会場にはおよそ200人の観客が集まり、気迫のこもった揮ごうを見守っていました。
福田さんと一緒に書を書いた京都府の小学4年の男の子は「一緒に書くことができて夢みたいです。雪の上に書くのは初めてで気持ち良くて楽しかったです」と話していました。
福田さんは「元日に能登半島で地震があり、能登の人たちは本当に我慢していると思う。頑張ってほしいという思いを届けたい」と話していました。