東京, 11月07日, /AJMEDIA/
海上自衛隊の部隊で、勤務していた女性の隊員がセクハラを受けたうえ、報告を受けた幹部が女性の意向に反して、男性と面会させ謝罪をさせていたことについて、木原防衛大臣は全隊員に向けて「ハラスメントの防止に重要なのはひとりひとりの意識だ」とする緊急のメッセージを発しました。
広島県の呉地区の海上自衛隊の部隊に勤務していた女性の隊員は、去年8月から12月ごろにかけて同僚の男性隊員から抱きつかれたり、性的な発言をされたりするなど、セクハラの被害を受けました。
また、この部隊のナンバー2にあたる幹部の1等海佐は、女性隊員の意向に反して、同じ場で対面させて謝罪を受けさせ、女性はその後依願退職しました。
これを受けて、木原防衛大臣は6日、全隊員に向けて「ハラスメントの防止に何よりも重要なのはひとりひとりの意識だ。自衛隊は安心して働ける職場だと、誰もが胸を張って言えるよう、日々意識していこう」という緊急のメッセージを発しました。
また管理職に向けては「防衛省・自衛隊がハラスメントを一切許容しない組織となった、安心して働ける職場になったと、隊員のみならず国民からも認めてもらえる組織となるよう、私と共にしっかりと取り組んでほしい」と指示しました。