東京, 04月21日 /AJMEDIA/
20日夜、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落し、隊員1人が死亡、7人が行方不明になっている事故で、海上自衛隊トップの酒井良 海上幕僚長は21日午後に会見を開き、事故調査委員会を設置したうえで、原因の究明と7人の捜索を急ぐ考えを示しました。
20日夜、伊豆諸島の鳥島の沖合で海上自衛隊のSH60哨戒ヘリコプター2機が墜落した事故では、乗っていた隊員8人のうち1人が死亡し、7人が行方不明となっています。
酒井海上幕僚長は21日午後に会見を開き、2機にはそれぞれ機長1人と副操縦士1人、それに航空士2人の合わせて4人が乗っていたとしたうえで、機長の氏名について、長崎県の大村航空基地所属の松田拓也 3等海佐と、徳島県の小松島航空基地所属の板村一輝 3等海佐だと明らかにしました。
事故当時、2機はほかのヘリコプターも含めて合わせて3機で海上自衛隊の潜水艦を目標に潜水艦を探知する訓練を行っていたということで、2機が著しく近接していたことを示すデータがあったことなどから、空中で衝突した可能性が高いとしています。
現場で見つかった2つのフライトレコーダーについては、解析を行う部隊に輸送しているということで、海上自衛隊内に事故調査委員会を設置し、原因の究明と7人の捜索を急ぐ考えを示しました。
酒井海上幕僚長は「このような状況になり無念でならない。国民の皆様に大変なご心配をおかけし心からおわびを申し上げる」と述べ陳謝しました。
その上で「過去の事故を踏まえて訓練の際には見張りや高度、距離をとるよう指導している。今回、どうしていたかが大きなポイントになる」と述べました。