東京, 10月6日, /AJMEDIA/
江戸時代の芝居小屋の雰囲気を再現しようと始まった「平成中村座」の公演が、ゆかりの地 浅草で4年ぶりに開かれ5日、初日を迎えました。
「平成中村座」は、10年前に亡くなった人気歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが、江戸時代の芝居小屋の雰囲気やにぎわいを再現しようと2000年に東京 浅草で始めました。
ことしは4年ぶりの浅草での公演で、初日の5日は東京 台東区の浅草寺の境内に設けられた仮設の劇場で、勘三郎さんの長男の勘九郎さんが見守る中、開場を知らせる「一番太鼓」が打たれました。
5日の公演は大勢の観客でほぼ満員となり、このうち勘九郎さんと弟の七之助さんが出演した「極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)」では、主人公を演じる中村獅童さんとともに、躍動感あふれる演技で観客を魅了していました。
夫婦で訪れていた70代の女性は「『平成中村座』は勘三郎さんがいたときも見に来ましたが、若い人が頑張っているのを見て元気が出ました。芝居小屋で距離も近くて、とてもよかったです」と話していました。
浅草での公演は、演目を変えて来月27日まで開かれます。