東京, 02月27日 /AJMEDIA/
連休明けの26日の東京株式市場、日経平均株価は値上がりし、今月22日につけた終値としての史上最高値を更新しました。
▽日経平均株価、26日の終値は、連休前の今月22日の終値より135円3銭高い、3万9233円71銭。
▽東証株価指数=トピックスは12.91上がって、2673.62。
▽一日の出来高は18億4278万株でした。
市場関係者の間では4万円台も意識される
先週、バブルの絶頂期につけた史上最高値を34年ぶりに更新した日経平均株価。
3連休を挟んだ26日も値上がりし、2営業日連続で終値としての史上最高値を更新する形となりました。
先週末のニューヨーク市場は、企業業績の先行きへの楽観的な見方から、ダウ平均株価が初めて3万9000ドルを超え、2日連続で史上最高値をつけました。
この流れを引き継いで、26日の東京市場でも取り引き開始直後から買い注文が優勢になり、医薬品や小売り、商社などの銘柄で上昇が目立ちました。
急ピッチな上昇が続き、一部では警戒感も出ていますが、多くの市場関係者の間では、足元の円安を背景にした輸出関連の企業業績への期待などから、4万円台も意識されています。
今週は、国内では大きな取り引き材料が乏しく、当面はアメリカでの株価の動向や経済指標をにらみながらの取り引きが続きそうです。
米著名投資家の動向が材料視 総合商社株式に買い注文集まる
26日の東京株式市場では、アメリカの著名な投資家、ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社の動向が材料視されました。
24日にバフェット氏が株主向けに出した書簡で、投資会社による日本の総合商社5社の株式の保有比率がそれぞれ9%程度に引き上げられたことが明らかになりました。
これを受けて26日の東京市場では、総合商社の株式に買い注文が集まり、各社の株価は連休前の今月22日の終値と比べて、丸紅は2.1%、三菱商事は1.5%、三井物産は1.4%、住友商事は0.2%、それぞれ上昇しました。一方、伊藤忠商事は0.5%、下落しました。
書簡の中でバフェット氏は「今のマーケットは私が若かったときよりはるかにカジノ的になっている。そのカジノは今や多くの家庭に浸透し、日々、住人を誘惑している」とも指摘しています。
ニューヨーク株式市場では生成AIへの期待などから、半導体などハイテク関連の銘柄がけん引する形で、主要な株価指数が史上最高値を更新し続けています。
このアメリカの株高も背景に、東京株式市場でも日経平均株価の値上がりが続き、年明け以降の上昇幅は5700円を超えて、史上最高値の更新につながりました。
市場関係者は「中長期で成長が見込める割安な銘柄を、長期で保有するというバフェット氏の投資哲学からすると、特定の業種への資金の流入が目立つ現在の相場には違和感があるのではないか」と指摘しています。
東京株式市場でのこのところの急ピッチな上昇に対しては過熱感を警戒する声も出ていて、株価の上昇基調が今後も継続するかが焦点となります。