東京, 12月21日, /AJMEDIA/
耐震性が問題となり、3年前から閉鎖されている東京大学の赤門について、大学は補強工事の費用などに充てる寄付を募っています。
東京 文京区の東京大学のキャンパスにある赤門は、江戸時代の1827年に加賀藩の屋敷の門として建てられ、国の重要文化財に指定されていますが、耐震性が問題となり、3年前から閉鎖され通行できなくなっています。
大学は地震が起きた際の門の揺れ方の計測などを行ったうえで「本瓦葺」と呼ばれる重厚な屋根を軽くする工事などを検討しています。
こうした工事や赤門周辺の環境整備に多額の費用が見込まれることから、大学はことし10月からホームページで寄付を募っています。
これまでの2か月間で3000万円余りが集まっているということで、大学では10億円を目標に寄付を募ることにしています。
東京大学は赤門ができて200年となる2027年までには耐震工事を終え、赤門を開放し通れるようにしたい考えで「赤門を保存して活用する意義や必要性を発信し、寄付への理解を広く求めていきたい」としています。