東京, 9月8日 /AJMEDIA/
50年近くにわたって数々の名勝負の舞台となった、東京の「将棋会館」が、老朽化のため、近くのビルに移転し、8日、新たに完成した対局室などのお披露目が行われました。
日本将棋連盟の本部がある「将棋会館」は、1976年に東京 渋谷区千駄ヶ谷に建設され、数々の名勝負の舞台となってきましたが、老朽化のため、現在の会館からほど近い、JR千駄ヶ谷駅近くのビルの1階に移転することになりました。
日本将棋連盟の設立から100年の節目となる8日、新しい将棋会館のお披露目が行われ、羽生善治会長らがテープカットを行って完成を祝いました。
羽生会長は集まった人たちを前に「この場所を将棋界の総本山として、多くの将棋ファンのみならず、多くの人たちが訪れて楽しんでもらえる場所にしていきたい」とあいさつしていました。
新しい会館には12の対局室が設けられ、前の会館よりも多い、最大で26の対局を同時に行うことができるようになっています。
このほか、棋士のニーズに合わせて、いすで対局できる対局室や、インターネットなどで解説しながら中継するための対局室も備えられました。
また、アマチュア向けの道場や、棋士が監修したコーヒーなどを楽しめるカフェも設けられ、将棋文化を発信する拠点として活用されるということです。
道場やカフェは10月1日にオープンするほか、対局室は来年以降から使われる予定です。
日本将棋連盟は、このほか大阪市の関西将棋会館も、ことしの秋に大阪府高槻市に移転することになっています。