東京, 04月02日 /AJMEDIA/
岸田総理大臣は、来週アメリカで行うバイデン大統領との首脳会談で、日米同盟による抑止力と対処力の向上を図る方針です。会談では自衛隊と在日アメリカ軍の部隊連携を、より円滑にするための指揮統制のあり方をめぐり、協議が行われる見通しです。
岸田総理大臣は、来週、国賓待遇でアメリカを訪問し、10日にバイデン大統領との日米首脳会談に臨みます。
安全保障環境が厳しさを増す中、岸田総理大臣は首脳会談を通じて日米同盟による抑止力と対処力の向上を図る方針です。
陸・海・空の各自衛隊を一元的に指揮する常設の「統合司令部」が来年3月までにできることから、アメリカ政府内でも在日アメリカ軍司令部の権限を強化する案が出ています。
こうした状況も踏まえ、両国の部隊連携を、より円滑にするための指揮統制のあり方をめぐり、協議が行われる見通しです。
岸田総理大臣は「指揮統制という観点からの日米間の連携強化は相互運用性と即応性を高めるためにも非常に重要な論点だ」と述べました。
また会談では、半導体やAI、量子などの最先端技術の研究開発やサプライチェーンの強じん化といった経済安全保障面の協力に加え、アメリカが主導する月探査計画「アルテミス計画」を含めた宇宙分野での連携についても意見が交わされ、成果は共同声明などとして公表される予定です。