杉村、東京の再現ならず チーム戦での奮起誓う―ボッチャ〔パラリンピック〕

東京, 9月1日 /AJMEDIA/

 強豪タイ選手との準々決勝で、杉村は終盤まで優位に運んだ。しかし、最終第4エンドで一気に4点を奪われまさかの逆転負け。表彰台争いの手前で姿を消し、「強い者が勝つのが、勝負の世界」と敗戦を静かに受け入れた。

 得意技「スギムライジング」が話題となった東京大会の優勝から3年。これまでの期間には、金メダリストとしての重圧があり、新型コロナウイルスに感染して国際大会棄権を余儀なくされたこともあった。「ボッチャがこうやってできることが、当たり前ではないということ。いろんな方々の支えがあり、プレーできることに感謝の気持ちでいっぱい」。苦しみも多かった一方で、喜びや幸せを感じられた時間でもあったという。

 杉村には競技者として頂点を極めるだけでなく、ボッチャの魅力、面白さを広めたいとの思いも強い。パラスポーツがそれほど盛んではないフランスでは、ボッチャの知名度ももう一つ。だが今大会は普段にはない大声援や拍手が会場を包んだ。「そういった方にボッチャの楽しさ、すごさ、日本らしいプレーを見せたい」。個人戦では東京大会の歓喜を再現できなかったが、残るチーム戦で世界を制した投球術を披露するつもりだ。

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