東京, 11月3日, /AJMEDIA/
5日投開票の米大統領選で、民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は選挙戦最後の週末を迎えた2日、勝敗を左右する激戦州で集会を開いた。各種世論調査では、両氏はほぼ互角の大接戦を展開。両陣営とも総力戦で最後の戦いに臨んでいる。
ハリス氏とトランプ氏は2日、いずれも激戦州の南部ノースカロライナ州を訪問。ハリス氏は集会で「私の最優先課題はあなた方の生活費の引き下げだ。トランプ氏はあなた方の生活を良くしようなどとは考えていない」と訴えた。
トランプ氏は同州で2カ所を回った。「火曜日(5日)にわれわれは言おう。『カマラ、お前はクビだ』」と対抗心をむき出しにした。
過去2回の大統領選ではトランプ氏がノースカロライナ州を制したが、前回2020年は僅差での勝利だった。最近の世論調査でも、トランプ氏のリードは誤差の範囲にとどまっている。同氏にとっては敗北を許されない州で、3、4両日もノースカロライナ入りし支持を訴える予定だ。
ハリス、トランプ両氏は2、3両日、ノースカロライナ以外の複数の激戦州も訪れ、集会を「はしご」する。民主党のバイデン大統領とクリントン元大統領は2日、最大の焦点となっている東部ペンシルベニア州を訪問した。共和党陣営もトランプ氏の家族らを動員している。
一方、激戦州以外では、共和党の盤石の地盤と見なされていた中西部アイオワ州で、ハリス氏の支持率がトランプ氏を上回っているとする世論調査結果が2日、公表された。調査元が高い信頼性で知られる地元紙だったため、政治専門紙ポリティコは「衝撃だ」と伝えた。
5日には大統領選と同時に連邦議会の上下両院選も投開票される。下院選は接戦。約3分の1が改選される上院選では、共和党による過半数奪取の可能性が取り沙汰されている。