日本版GPS衛星「みちびき」H3ロケット5号機で打ち上げ成功

東京, 2月2日, /AJMEDIA/

スマートフォンなどの位置情報の精度を高める日本版GPS衛星「みちびき」が、2日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケット5号機で打ち上げられ、予定の軌道に投入されて打ち上げは成功しました。

日本版GPS衛星「みちびき」を載せたH3ロケット5号機はメインエンジンなどに点火され、2日午後5時半、ごう音とともに種子島宇宙センターの発射台を離れました。補助ロケットやロケットの1段目などを切り離しながら上昇を続け、およそ29分後に衛星を予定の軌道に投入して打ち上げは成功しました。

ロケットに搭載された「みちびき」は、GPSのような位置を特定する機能を持つ人工衛星で、現在は日本付近の上空で4機体制で運用されていて、スマートフォンなどの位置情報の精度を高めるために使われているほか、電波が通じない場所での緊急地震速報の配信などにも役立てられています。

政府は今回の衛星を含む3機を新たに打ち上げ、現在の4機体制を7機体制に拡充して運用する計画で、実現すれば海外の衛星に依存せず、日本の衛星だけで位置情報を提供することが可能になるとしています。

H3ロケットは4機連続で打ち上げ成功
H3ロケットはおととし1号機の打ち上げに失敗し、対策を講じたあと、今回の5号機まで4機連続で成功しました。

今後、国際的な衛星打ち上げビジネスの分野で市場に食い込んでいくためには、ロケットの信頼性を高めていく必要があり、今回の連続成功が信頼性の向上につながることが期待されます。

さらに国際市場でビジネスを展開していくには信頼性に加えて、価格競争力も求められることから、来年度には補助ロケットを使用しないことで1回あたりの費用を抑える形態での打ち上げも計画されていて注目されます。

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