東京, 9月28日, /AJMEDIA/
日本の女子高生5人のチームが提案した加速器実験の企画書が、欧州合同原子核研究所(CERN)の高校生向け国際コンテストで最優秀賞を受賞した。5人は今月、スイス・ジュネーブに招かれてCERNで実験を行った。
チームは女子学院高(東京)2年の松下千穂里さんがリーダーを務める「サクラパーティクルズ」の5人。火山やピラミッド、原子炉などの内部構造の「透視」に使われる素粒子「ミューオン」を、安価に検出できるようにした手作りの装置を開発し、その性能評価実験を提案した。
世界461チームの中から米国、エストニアの2チームとともに最優秀賞に選出され、11日から25日まで実験を実施。現地の研究者らの助けも受けながらCERNの加速器でデータを取得した。
27日に東京都内で行った報告記者会見で、松下さんは「実際にCERNで自分で実験をして、いろいろ考えて結果を出すところまでやらせてもらい本当に良かった」と話した。