日本、ついに悲願成就 歴史塗り替えた1勝―バスケW杯

東京, 9月3日, /AJMEDIA/

渡辺が、富樫が、ホーキンソンが笑顔で抱き合った。ホーバス監督は「みんながチームのためにいい仕事をやった」とたたえた。沖縄の地で始まった日本の挑戦は、パリ五輪切符という目標にしっかりとつながった。
 「まだ仕事は終わっていない。もう一つ勝たないと意味がない」。試合前に指揮官が放った魂の言葉に後押しされて、流れを一気につかんだ。
 17―19で迎えた第2クオーター。ホーキンソンの連続得点で逆転し、リードを広げた。ベネズエラ戦では疲労から動きが重かったが、ここ一番で復活。「自分たちの運命は自分たちで決める」という強い気持ちで外からシュートを決め切った。
 河村、富永の22歳コンビがこの勢いに乗った。河村はスピードを生かして相手の守備を切り裂き、富永は得意の3点シュートを次々に決めた。
 今大会初めてリードして後半へ。終盤は追い上げられたものの、リバウンド、ルーズボールに全員で飛び込んだ。気迫でリードを守り切って歓喜のブザーを聞いた。
 渡辺は運命の一戦を前に、こう言った。「日本代表はここにいる12人だけじゃない。選考で落ちた選手も、今まで支えてくれた人もいる。歴史の中で1秒も無駄な時間なんてなかった」。全ての思いを背負って全員がコートで躍動し、日本バスケの歴史を塗り替えた。

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